2023年8月24日
こんにちは。秩父市の今井歯科クリニックです。
前回に引き続き、乳歯のむし歯の話をしていきます👨🏻⚕️☝🏻
さらに、もうひとつ大事なことは、乳歯は永久歯が正しく生えるように導くナビゲーターの役割を果たしているということです。
乳歯が生えるのと同時に、その下では永久歯が日々成長して、今か今かと生える準備をしているのです。
乳歯は永久歯に強い影響力があるのです!
たとえば、早期に乳歯が抜けると、抜けた空間に向かってまわりの歯が寄ってきます。
すると、永久歯が正しく生えるスペースがなくなり、生える方向がずれてしまい、歯並びが悪くなってしまいます。
また、乳歯のむし歯によって歯根のまわりに膿がたまると、その影響で永久歯の色がくすんだり、あまり丈夫でない永久歯ができてしまうこともあります。
乳歯が生えそろうのは、個人差もありますが、だいたい3歳前後です。
そして、6〜7歳頃から永久歯に生え変わりはじめ、12歳前後で、親知らず(第3大臼歯)を除く28本が生えそろいます。
乳歯が生えはじめてから、永久歯が生えそろうまでの約10〜11年間は、乳歯と永久歯の結びつきがとても強い時期です。
乳歯が自然に抜けると、そのあとにすぐ永久歯が生えてくることからも、密接な関係がわかります。
6〜7歳頃になると、最初の永久歯が顔を出します。
個人差はありますが、多くの場合、第一大臼歯です。
乳歯の奥歯のさらに奥に顔を出すこの歯(6歳臼歯)は、かむ力がとても強く、永久歯の歯並びの中心となる、とても大事な歯です。
その一方、とてもむし歯になりやすい歯でもあります。
というのは、
①生えはじめは歯の頭が低くて、目立たないうえに歯ブラシの先が届きにくい。
②生えきるまでに1年〜1年半もかかる。
③生えはじめはエナメル質が未成熟で弱い。
④歯の溝が複雑で、汚れがたまりやすい。
といったことが原因です。
最近は5歳でも生えてくる子も少なくないので、日ごろから口の中を観察して、生えはじめをキャッチしましょう。
6歳臼歯が出てきたら、かみ合わせの面に歯ブラシの先を当てて、小さく前後に動かして、丁寧にみがきましょう。
6歳臼歯に限らず、ほかの永久歯も生えはじめはむし歯になりやすいので、歯みがきでむし歯を予防しましょう😁💪🏼